シーリングの「先打ち工法」と「後打ち工法」について(豊橋市豊川市田原市蒲郡市 屋根外壁塗装専門 河合塗装工業)
こんにちは。
豊橋市の河合塗装工業の岡田です。
現場管理を行っております。
シーリングには先打ちする場合と後打ちする場合があり、それぞれ「先打ち工法」「後打ち工法」と言います。
そもそも先打ち、後打ちとは何か?
先打ち工法
「先打ち」は、塗装の前にシーリング作業を行うことです。なので基本的な工程としては
足場組立→水洗い→シーリング→塗装
という順番です。
先打ちのメリット
・シーリングの上に塗装するので仕上がりが綺麗
・シーリングが塗膜で保護されるので紫外線等による劣化がしにくい
・作業性が良い
先打ちのデメリット
・シーリング材はゴムのように柔らかいため、無機塗料のような硬い塗料を上から塗ると、揺れなどによる動きに追いていけず、シーリング上でヒビ割れを起こす可能性がある
(外壁色に近い近似色のシーリング材を使用する事によってヒビ割れを目立たなくさせる等の対応を行う)
下の写真は先打ちシーリングの塗装後の状況です。
先打ちの施工例としては
ウレタンシーリング+シリコン系あるいはフッ素系塗料(クリヤーは別)
などの組み合わせになります。
後打ち工法
「後打ち」と言うのは、塗装の後にシーリング作業を行う事です。
足場組立→水洗い→塗装→シーリング
と言う順番です。
後打ちにするのは、大前提として、高耐候シーリングの使用が基本です。
変性シリコンあるいは、超耐候性の、オートンイクシードという商品を弊社では使用しています。
後打ちのメリット
・そもそもシーリングの上に塗膜が無いため、建物の揺れ等によるシーリング上での塗膜の割れが無い
後打ちのデメリット
・目地が目立ってしまう
シーリングの上に塗料が被っていないので、仕上がり後に目地が目立ってしまう
(極力、シーリングの色は外壁色に合わせるが、シーリングの材料によっては色のラインナップが少なく外壁色に合わせられない場合がある)
・シーリングが塗膜で保護されていないため、紫外線等による劣化の進行が早い
(高耐候性シーリングを使用する事によって対応)
・旧塗膜を撤去する際に、塗膜が一緒に剥がれてしまう
下の写真は後打ちで施工した様子です。このように塗膜が撤去時に剥がれてしまいます。
(シーリング後に補修塗り等で対応するが、剥がれた箇所は一回塗りのため塗膜が弱くなる上、補修塗りが入るために工程も伸びてしまう)
施工例
無機塗料+オートンイクシード(超高耐候性)
クリヤー塗料+変性シリコン
下の写真は後打ちシーリング工事後の写真です。
どうしても、壁の色とシーリング色がマッチしないので、縦目地が目立ってしまいます。
色々書かせてもらいましたが
どっちが良いのでしょう?
悩んでしまいますよね。ただどっちにするかは使用する塗料次第でおおよそ決まるかなと思います。
それぞれのメリット、デメリットを書かせてもらいましたが、品質、耐久性、施工性を総合的に評価すると個人的には先打ちが良いかと私は思っています。
シーリングメーカーはシーリング上で塗膜が割れるのを嫌がるので後打ちを推奨していますが、あくまで見た目の問題だけであって建物を保護する機能性が極端に落ちる事はありません。
超高耐候性のオートンイクシードを先打ちする場合は、硬化スピードが非常に緩やかなため、季節によっては乾燥時間を設けさせて頂いております。
(硬化不十分なまま塗装をすると塗膜が割れる可能性があります。シーリング材は硬化中が1番収縮するためです)
基本的には先打ち工法になりますが、塗料の組み合わせによって、先打ちが後打ちかの選択になる場合は、その都度説明をさせて頂き、決めて頂いております。
少しでも気になるようでしたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
河合塗装工業は、東三河(豊橋市、豊川市、田原市)を中心に施工を行っております。
今後ともよろしくお願い致します。
不明な点はお気軽にお問い合わせくださいませ。
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